注文住宅の間取りの決め方!流れや考え方のポイントと注意点を解説
注文住宅の魅力のひとつが、間取りを自由に決められることです。しかし、実際に家作りに取り掛かると、どのように間取りを決めるべきか迷ってしまう人は多いでしょう。本記事では注文住宅の間取りの決め方やポイントをご紹介します。
この記事を読むための時間:3分
注文住宅の間取りを決める流れ
注文住宅の間取りの決め方をステップに沿って解説します。
家族構成・用途にあった部屋数を決める
まずは家族構成や用途に合わせて必要な部屋数を決めます。以下の家族人数と間取りの目安を元に部屋を分けてみましょう。
2人 | 1LDK~2LDK |
3人 | 2LDK~3LDK |
4人 | 3LDK~4LDK |
5人 | 3LDK~5LDK |
上記はあくまで目安であり、家族全員が個室を持ちたい、在宅ワーク用の部屋が欲しい、来客が多いといった場合は部屋数が多くなります。部屋数は家族の人数だけではなく、ライフスタイルも考慮して決めましょう。
細かい間取りのイメージを固める
大まかな部屋数が決まったら、次は細かい間取りや設置する設備を決めていきます。間取りを決める上で、チェックするべき項目は以下の5つです。
- 生活動線
- 収納量
- 生活音
- 採光
- 風通し
生活動線
生活動線とは、人が生活において家の中でどう動くかを線で表したもののことです。生活動線が複雑になるほど、無駄な動きが多いことを表しています。間取りを決める際は、間取り図に家族の生活動線を書き込み、皆がスムーズに動けるかをチェックしましょう。
収納
注文住宅で多い失敗が、収納が足りない、使いづらいということ。収納は広さはもちろん、各部屋の用途に合わせて使いやすい位置に設けるようにしましょう。
生活音
気が付きにくく注意したいのが生活音への配慮です。例えば、家の前の道路が交通量が多い場合、道路に面した位置に寝室を設けると騒音が気になって眠りづらくなってしまいます。音は生活に深く影響するため、実際に生活した際にどのような音が発生するかを考えながら間取りを決めましょう。
採光
窓は設置する位置や大きさによって日光の入り方が異なります。隣接する建物の陰になる時間帯も考慮して窓のサイズや設置位置を決めましょう。ただし、日光が入りやすければ良いというわけではありません。西側に大きな窓を設置した結果、西日が入り込み過ぎて室温が上がりやすくなるケースもあるため、注意が必要です。
風通し
風通しが悪いと、湿気がこもりやすくなったり、夏に熱気が抜けづらくなったりするデメリットがあります。1つの部屋につき2方向に窓を取り付ける、吹き抜け部分を設けるなどして、風が通りやすい間取りを考えましょう。
ハウスメーカーに間取り図の作成を依頼する
ある程度のイメージが固まったら、ハウスメーカーに間取り図の作成を依頼しましょう。この際、複数社に依頼して、提案された間取り図や費用を比較すると自身に最適なハウスメーカーを見つけられるでしょう。建築を依頼するハウスメーカーが決まったら、間取りの詳細を決めていきます。
間取りを決める際のポイント
間取りを決める際、気を付けたい2つのポイントについて解説します。
採用したい優先事項を決めておく
間取りや設備を決める際、家族それぞれの要望を全て盛り込むのは非常に困難です。もし、全ての希望を叶えたとしても、バランスが悪くなってしまったり、予算オーバーになってしまったりすることも多いため、まずは採用したい優先事項を決めておきましょう。
ライフステージの変化も見据えておく
間取りを決める際は現在の生活だけではなく、未来の家族構成や生活の様子も見据えて決めることが重要です。例えば、子ども2人で1部屋にする場合は、子どもが成長した際にも1部屋のままで大丈夫なのかを考えておかなければなりません。また、段差や階段が多いと将来生活が不便になってしまう可能性があります。間取りはライフステージの変化にも対応できるように考慮しましょう。
注文住宅の間取りは必要な要素に合わせて決めよう
注文住宅の間取りは自由に決められるからこそ、迷ってしまう部分が多くあります。好みやデザインを優先すると、生活しづらくなってしまうこともあるので、間取りを決める際は家族構成やライフステージの変化、周辺の環境なども意識するようにしましょう。
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