リノベーションで部屋を増やす5つの方法!費用と注意点も併せて解説
子供の成長やライフスタイルの変化によって、必要となる住まいの空間も変化します。特に、新たなニーズに合わせて部屋を追加することは、快適な生活を維持する上で重要です。本記事では、部屋を増やすリノベーションの方法や費用の相場、注意すべきポイントについて詳しく解説していきます。
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リノベーションで部屋を増やす方法と費用相場
限られたスペースの中で部屋の数を増やすには、「増築」や「間取り変更」などの方法を用いたリノベーションを行います。ここでは、部屋を増やすための様々なアプローチ方法と、それぞれの工事にかかるおおよその費用に関して紹介します。
1部屋を2つに分ける
シンプルな部屋の増やし方は、大きめの部屋を仕切りで2つに分ける方法です。2つの部屋の間に新しく壁を作るのは大掛かりな工事となってしまいますが、間仕切り壁や引き戸を取り付けるだけでも、簡単に部屋を分割できます。費用の相場は、13万~15万円程で、電気配線の追加工事等を行うと40万円近くなります。具体的な見積もりを得るためにも、一度専門の業者に現地調査を依頼してみましょう。
ベランダやバルコニーまで部屋を広げる
ベランダやバルコニーに接している部屋の場合、既存の窓を取り外し、新しく壁や床を作ることで、元々屋外だった空間を部屋の一部として取り込めます。大きくなった部屋に引き戸などの仕切りを設置すれば、部屋の数を増やすことも可能です。
費用は、3畳程度のベランダやバルコニーの場合、70万~120万円程かかります。ただし、一般的にベランダは耐荷重量が小さいため、補強工事を行わなければならない可能性が高いので、追加費用もあることを頭に入れておきましょう。
吹き抜けを改築する
吹き抜けとなっている空間を床で仕切ることで、新しい部屋が作れます。高い天井や広々とした空間がある家に適した方法だと言えますが、吹き抜け部分が塞がれる構造となるので、明るさや開放感が低下する恐れがあります。吹き抜け空間に床を設置して6畳程度の部屋を作るには、大体30万~60万円を目安に考えておきましょう。
駐車場を改築する
コンクリート舗装の駐車場を改築して新しい部屋にするには、大掛かりな工事が必要です。単純に床や壁、天井を設置すれば完成という訳ではありません。駐車場は、コンクリートで囲まれて湿気が溜まりやすい性質があるため、床下の基礎工事や防湿工事を念入りに行う必要があります。外壁や内装、電気工事まで含めると、費用は100万円~と高額になりやすいです。
庭の空きスペースに増築する
庭の空きスペースに増築する方法は、使用していない空間を有効活用し、新しい生活スペースを作り出す魅力的な手段だといえるでしょう。他の方法に比べて、新しい部屋が既存の生活空間から隔離される作りであるため、趣味活動に没頭したい人や事務所を作りたい人に向いています。費用の相場は、1坪あたり70万程度が目安となりますが、断熱材を入れたり電気工事を行ったりすると追加費用がかかります。
リノベーションで部屋を増やす際の注意点
部屋を増やすリノベーションは、子供の成長や変化するニーズに対応するのに有効な方法です。しかし、新しい部屋を作る過程には、工事の計画段階から完成に至るまで、注意するべき点が多く存在します。ここでは、部屋を増やした結果、起こり得る潜在的な問題を2つ紹介します。
固定資産税が増える
増築を伴うリノベーションを行うと、床面積が増えるため、毎年払う固定資産税も増加する可能性が高まります。新しい部屋の大きさにもよりますが、数千円~2万円程の増税となるでしょう。
家族とのコミュニケーションが減る
新しい部屋ができることで、各々が別の場所で過ごす機会が増え、家族との交流が減少する可能性があります。コミュニケーション不足を避けるために、新しいスペースを意図的に共有の場としてデザインしたり、家族の交流を大切にしたりする日常の工夫が求められます。
予算とニーズに合った部屋の増築リノベーションを
部屋を増やす方法は多岐にわたり、庭や駐車場スペースを活用したり、既存の構造を改築したりすることで実現できます。新しい生活空間を生み出す部屋の増築リノベーションですが、いくつか注意するべき点もあるので、専門家と話し合いながら計画的に進めることが大切です。本記事の内容を参考に、予算とニーズに合ったリノベーションを行い、快適で機能的な生活空間を築き上げていきましょう。