西宮市 春風の家
STORY
土地探しから始まったこの家づくり、紆余曲折の上、幅2m奥行20mの専用通路を持つ旗竿敷地を購入することとなりました。
旗の部分もさほど大きいものではなく、アプローチ方向以外は隣家に囲われ、なかなか光を獲得することは困難な条件。
そこで、唯一、光の方向である南東の方向に内部のような中庭をとり、そこに光を集め、各部屋に光を行き渡らせる計画を提案しました。
具体的に1階は、玄関をきちっと設けず、中庭を外玄関とし、1階の居室前をガラスで仕切られた土間を配し、そこから居室へとつながっています。
こうすることで、個室群が並ぶ1階でも、窮屈にならず、気持ちいい空間を獲得できました。2階は、家族が集うリビング、ダイニング、キッチン、ご主人の趣味のロフト、お子さんの遊び場のロフト、すべてを大屋根で覆い、端から端までを見渡せる大空間として、中庭に集まる光を内部に取り込むことに成功しています。
大空間による夏場、冬場の空調負荷を低減するために屋根面には200mm、壁面には105mmのセルロースファイバーを吹き込み、ガラスも熱線反射複層ガラスとすることで、見た目だけではない、隣家に囲われた窮屈な場所とは思えないほどの、心地の良い場所を作り上げることができました。
所在地 | 兵庫県西宮市 |
---|---|
主要用途 | 専用住宅 |
家族構成 | 夫婦+子供2 |
構造 | 木造在来工法 |
階数 | 地上2階 +ロフト |
敷地面積 | 126㎡ |
建築面積 | 59㎡ |
延床面積 | 101㎡ |
性能 | 断熱等級4 |